建築DX(デジタル・トランスフォーメーション)にこだわる理由

弊社は、今では建設許可書を持つ建築業ですが、元々ITに明るく、Webページの制作やITのコンサルなどしていました。様々な理由により建築業界に進出しましたが、そこで判明したのがアナログによる管理業務が未だに行われているということでした。中途半端なデジタル化(スマホ、SNS、エクセル)が余計に仕事を煩雑にし、管理者に負荷がかかるようになってしまっていました。そこで、本来のITの力で効率化を行う。つまり、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が建築業界の救いになるのではないかと考えたのです。

エクセルの大罪

建築業の管理業務でわたしたちが一番驚いたことは、エクセルで案件管理を行い、エクセルで写真の台帳や完成図書を作成してる慣例でした。確かにエクセルは便利なツールですが以下のような問題があります。

  • 案件を管理すると横長になって管理がしづらい。
  • 更新した場所や案件がわかりらづらい。
  • 複数で管理が出来ない。
  • スマホやタブレットで管理が出来ない。
  • 写真台帳や完成図書に写真を綺麗に添付できない。
  • 写真台帳のファイルの容量が大きくなりすぎて報告書を電子メールで送信出来ない。

それでも、他のツールが見つからないことや、慣例でエクセルを利用しているようでした。

エクセルは表計算ソフトであって、完成図書や写真台帳を作成するソフトではありませんので使いづらいのは当然といえます。

管理業務の肥大化と現場写真の整理、報告業務の煩雑さ

エクセルを使って管理業務を行っている他部署の建築案件を見るたびに、以下の疑問が生まれました。

  • 何故、データベースを利用しないのだろうか?
  • 何故、現場の写真をその場でサーバーにアップせず、大量の写真を受け取って、そのたびに写真をエクセルに貼り付けているのだろうか?
  • 何故、大量のメールと電話で報告を受けるのだろうか?
  • 何故、LINEやチャットを使うのだろうか?
  • 何故、管理者は報告業務に追われ、本来の管理業務に時間が割けないのだろうか?
  • 何故、慣例だからといって管理業務を改善をしないのだろうか?

建築業に新規参入したときに驚きの連続でした。

写真がプリントからデジタルになり、データが転送になった分、そのデータを整理するのに時間がかかるようになってしまっています。データは選別されず大量に送信されそのデータを整理するには、建築や現場の知識が必要で、その作業は現場監督者に集中するようになってしまっていました。

解決方法は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)

では、どうすれば集中したデータを管理できるのでしょうか?わたしたち自身のビジネスでインターネット販売や問屋の出荷業務で使用していた、ノーコードWebデータベースを使えば、大量な案件を簡単に、スピーディーに、リアルタイムで管理できるのではないかと考えました。

「データは登録時(報告時)に既に分類をされているべきであり、その整理されて登録したデータを必要に応じて抽出して加工する。」

結果は期待通り、ノーコードWebデータベース+専用レイアウトソフト、グループウエアを組み合わせることにより、建築現場を知らないパートタイマーや、建築未経験の社員でも簡単に管理を行い、現地調査報告書を作成し、更に完成図書を作成し、様々な申請書類を作成することができるようになりました。

導入の成功のコツは現場主義

大手のゼネコンでは既にDXを採用しており、システム会社も様々な建築DXのアプリが開発をしています。では、何故、建築業界ではDX化が著しく遅れているのでしょうか?

それは、アプリの開発者と現場管理する大手企業が、実際の現場の内容や作業者のスキルを鑑みずシステム開発を行っているからです。

作業者の負担軽減を行いつつ、管理業務も効率化するためには、まず、現場の作業や作業者のスキルを確認して、その流れの中からシステム開発を行い、スタート直後には常に内容を修正してブラッシュアップを行います。

その結果、使いやすく管理しやすいシステムの構築が可能になります。

ChatGPTからの回答

質問:建築のDXの阻害要因はなんですか?

建築におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の阻害要因は、以下のようなものが挙げられます。

  1. 既存のITシステムの複雑さ:建築業界は、建設現場や設計プロセスなどの様々な分野でITシステムを利用しています。しかし、多くの企業が長年にわたって異なるITシステムを導入してきたため、システムが複雑化し、新しい技術の導入が困難になっています。
  2. データの断片化:建築業界では、設計、施工、管理などの段階で様々な種類のデータが生成されます。しかし、これらのデータが断片化されており、異なるフォーマットで保存されているため、データを統合することが難しくなっています。
  3. セキュリティの問題:建築業界では、機密情報や個人情報が多く扱われます。そのため、DXを進めるにあたっては、セキュリティに対する懸念があります。セキュリティの確保には高度な技術が必要であり、コストがかかることが問題となっています。
  4. 文化的な抵抗:建築業界では、伝統的に紙や手作業による作業が主流であり、新しい技術やデジタル化に対する文化的な抵抗があります。そのため、DXの導入にあたっては、組織の文化を変える必要があるため、時間がかかることがあります。
  5. スキル不足:新しい技術やツールの導入には、それを扱うためのスキルが必要です。しかし、建築業界では、デジタル技術を扱う人材が不足しているため、DXの導入が難しくなっています。

DXサポーターで解決

  1. 既存のITシステムの複雑さ:専用のアプリなどを使わずブラウザーで対応可能です。
  2. データの断片化:ノーコードWebデータベースであれば様々な種類のデータに対応可能です。
  3. セキュリティの問題:クラウド型ノーコードデータベースであればアカウント管理やアクセス管理が容易です。
  4. 文化的な抵抗:現場ではスマホを活用するために、導入のハードルが低くなります。
  5. スキル不足:管理者はPCやタブレット、現場ではスマホを使用するために導入のハードルが低くなります。

建築DX例

建築DX例1

エアコン施工管理(1000台設置/月)管理業務で1人工以内

実際は、テレワークスタッフ3人で分業(他の仕事も兼務)
契約ライセンス数 50ID

建築DX例2

屋根置き太陽光プロジェクト(現調90件/月 施工50件)1,760件管理 2年間
現地調査報告書、完成図書作成、電力系統連係申請、報告業務で1人工以内

実際は、テレワークスタッフ3人で分業(他の仕事も兼務) 費用 契約ライセンス 40ID

建築DX例3

一般住宅向け太陽光パネル設置プロジェクト 全国のビルダーと太陽光設置工事
電力系統連携申請、施工進捗管理、報告業務 契約ライセンス数 60ID